最近、男性の更年期障害が注目されています。
当院では、男性更年期障害の診断、治療を行っております。
女性の更年期が閉経前後数年間であるのに対して、男性の場合は30歳台後半から70歳と幅があります。それは男性ホルモンの低下が、中年期から老年期の長期間にかけてゆっくり起きるためです。
『男性更年期障害』の症状は多彩で、全身倦怠感、不安、不眠、うつ傾向、頭痛、肩こり、動悸、発汗などの身体症状・精神症状をはじめとして、性欲の低下、頻尿などの症状を伴います。
症状だけからは、不安障害やうつ病に類似していますが、それらに対する治療だけでは『男性更年期障害』の症状は十分に良くならない可能性があります。
『男性更年期障害』の診断には、その診断基準での判定や、ホルモン検査などの血液検査が必要となります。身体疾患の検索も必要なことがあります。
検査の結果、男性ホルモンの分泌低下が認められれば、男性ホルモンの補充療法が必要になります。
また、多彩な症状に対しては、適切な精神安定剤や漢方薬を使用して、症状の軽減を図ります。